第2幕 ハウとカイの世界巡り

スグリとポケモン交換した話


スグリとポケモン交換をしました。
「わー、しあわせタマゴさ持ってる!それにニックネームが……ハウオリ?」
「そう!アローラで私が住んでる町の名前。お手紙送ってね❤」
「ハウオリはアローラの古い言葉で『喜び』って意味だよー。」
「スグリくんのそばに、いつも喜びと幸せがありますように!」
「にへへ……ありがとう、ハウ、カイ!ハウオリ、大切にするべ。」
「あ、そうだ。もしよかったら……これも一緒にもらってくれる?」
「カイがいつも着けてたバラの髪飾り……。い、いいの?」
「うん!ハウオリに着けててほしいの。」
(あれは……。)
ハウとカイが交換留学に行く少し前――。 
「ブルーベリー学園、どんな所だろー!楽しみだねー!」
「……スグリのこと?」こく
「すごく嫌な予感がする……。もしかしたらスグリくんは、強さに固執してるかも。それならスグリくんとのポケモンバトル、絶対に負けられない。絶対に……!」
「きっと、大丈夫だよ。」「うん……。」
「エリアゼロでワタッコとめっちゃバトルしたし」「ちゃんと23体数えたもんね」
「ありがとう。元気出ました。」
「良かった。とりあえず今日はもう寮に帰ろっかー。」「はい!」
「あ、待ってハウさん!ちょっとだけお買い物してもいい?」「いいよー。」 
「アクセサリー屋さんだー。」「お待たせ~。」
「わー、カイ似合ってる!」「えへへ、ありがとう。これできっと大丈夫。」「何かのおまじないー?」
「そう。黄色いバラの花言葉は……」
「黄色いバラの花言葉は、『友情』。離れていても、どんな時も、私たちはスグリくんの味方だよって証。」
「友情……。そっか。カイはいつもバラの髪飾りさ着けてた……。ハウとカイは学園(ここ)に来た時から、ずっと……。」ぽろ 
「う……なのに、おれ、あんな態度……」
「わ、スグリくん!」「そんなの、ぜんっぜん気にしてないからー!」
「お、元チャンピオン、ハウとカイに泣かされてんの?」「あんたは黙ってなさい。」見守り年長組
数年後――。 
キタカミの里出身の凄腕トレーナーが現れる。彼の切札のうち1体は、黄色いバラの花飾りを着けたジュナイパーで、対戦相手からは『黄薔薇の射手』という異名で恐れられた。けれどもこれは別の物語、いつかまた、別のときにはなすことにしよう。